頭頸部再建後2回目の遊離皮弁壊死、救済成功率は30％

米国の医療施設6施設で、頭頸部再建時に移植した遊離皮弁の壊死に対する初回救済成功後、再度壊死が生じた頭頸部欠損既往患者79例（平均年齢64歳、男性77％）の皮弁79個を対象に、2回目の血行再建術の転帰をコホート研究で検討した。 その結果、2回目の救済後の皮弁生着率は30％、壊死率は70％だった。動脈または静脈の血栓除去術施行率は生着群71％、壊死群42％だった（オッズ比3.38、95％CI 1.21-9.47）。静脈の障害発生時の吻合静脈変更は、変更なしより生着率が低く、代替分枝静脈への変更完遂率は生着群4％、壊死群35％だった（同0.08、0.00-0.60）。2回目の救済手術後の皮弁生着との関連が見られなかった因子に皮弁のタイプ、皮弁不全の原因、術後合併症、併存疾患、2回目の救済手術後のヘパリン投与があった。...