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LVO疑い、血栓除去対応施設への直接搬送で転帰改善せず

2022年5月22日  Journal of the American Medical Association

スペイン非都市部で、脳主幹動脈閉塞(LVO)の疑いがある患者1401例を対象に、血栓除去術対応施設への直接搬送による転帰改善効果を多施設共同クラスター無作為化試験で検討(RACECAT試験)。救急隊が対応した患者を無作為化により血栓除去術対応施設への搬送と血栓除去術が実施できない最寄りの脳卒中センターへの搬送に割り付けた。主要評価項目は90日時点での機能障害とし、修正Rankin尺度(mRS)で評価した。 2回目の中間解析の後、無益性が示されたため登録が中止された。主解析の対象となった949例(69%)のmRSスコア中央値は両群ともに3だった(調整共通オッズ比1.03、95%CI 0.82-1.29)。副次評価項目11項目中8項目に有意差が認められなかった。無作為化した全例の90日死亡率にも有意差は認められなかった。...