多剤耐性HIV-1感染、lenacapavirでウイルス量が大幅減

多剤耐性ヒト免疫不全ウイルス1型（HIV-1）感染症患者72例に対するlenacapavirのカプシド阻害作用を第III相試験で検討。ウイルス量変化に基づき患者を2つのコホートに振り分けた（コホート1：無作為化プラセボ対照、コホート2：非盲検デザイン）。 その結果、コホート1ではlenacapavir群の88％、プラセボ群の17％が第15日までのウイルス量0.5 log10コピー/mL以上の減少が認められた（絶対差71ポイント、95％CI 35-90％）。第26週時点で、コホート1の81％、コホート2の83％がウイルス量50コピー/mL未満を示し、CD4＋細胞数の最小二乗平均値はそれぞれ75 /mm3、104/mm3増加した。lenacapavirに起因する重篤な有害事象はなかった。維持投与期間中、両コホート併せて8例が感受性低下に伴うlenacapavir起因カプシド置換を発現した（M66I置換6例）。...