妊娠高血圧症候群で後の心血管リスク上昇
2022年5月23日
Journal of the American College of Cardiology
Nurses' Health Study IIに参加した心血管疾患(CVD)既往歴がない経産婦6万379例を対象に、妊娠高血圧症候群(HDP)とCVDリスクの関連を検討。Cox比例ハザードモデルを用いてHDPとCVDとの関連についてハザード比と95%CIを推定した。 対象者を初産から2017年まで追跡した結果、初回妊娠時にHDPを発症した女性のCVD発症率が正常血圧妊娠の女性より63%高かった。この関連には、確立されているCVD危険因子(慢性高血圧、高コレステロール血症、2型糖尿病、BMI変化)が介在していた(介在の割合64%)。CVD発症率の上昇は、妊娠高血圧腎症(ハザード比1.72、95%CI 1.42-2.10)の方が妊娠高血圧症(ハザード比1.41、95%CI 1.03-1.93)よりも高かった。妊娠高血圧腎症ではCVD発症率上昇の57%がCVD危険因子によるものだったが、妊娠高血圧症では84%だった(いずれもP<0.0001)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。