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COVID-19患者へのダパグリフロジン、eGFRに関係なく安全

2022年5月23日  専門誌ピックアップ

心血管代謝危険因子がある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者1250例を対象に、ダパグリフロジンの腎転帰に対する有効性および安全性をDARE-19試験の2次解析で検討(DARE-19試験では、ダパグリフロジン群の方がプラセボ群より臓器不全および死亡が少なかったが、統計的有意差は認められていない)。 主要評価項目は予防(臓器機能不全の発生・悪化までの期間または死亡)および回復(30日目までの臨床状態の変化)とし、腎の重要副次評価項目[急性腎障害(AKI)、腎代替療法および死亡の複合]、安全性とともに試験開始前の推算糸球体濾過量(eGFR)60mL/min/1.73m2未満と60mL/min/1.73m2以上のサブグループで評価した。 その結果、プラセボと比較したダパグリフロジンの効果は、予防(ハザード比0.80、95%CI 0.58-1.10)、回復(win ratio 1.09、95%CI 0.97-1.22)および腎(ハザード比0.74、95%CI 0.50-1.07)の評価項目いずれもeGFRの両サブグループを通して一定だった(交互作用のP=0.98、0.67、0....