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がん治療薬によるQOL改善、OS改善と関連

2022年5月23日  JAMA Oncology

QOLデータを報告しているがん治療薬の第III相無作為化試験45件(被験者計2万4806例)を対象に、総生存期間(OS)または無増悪生存期間(PFS)の改善が示された試験ではQOLの改善も認められるかを後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、11件(24%)が試験薬による全般的なQOLの改善が報告していた。QOLが改善した試験は、QOLが改善しなかった試験よりOSの改善が報告された割合が高かったが(64% vs. 29%、χ2=4.13、P=0.04)、PFSではこの関連が見られなかった(55% vs. 50%、χ2=0.03、P=0.87]。QOL悪化を報告した6件中3件(50%)が標的薬の試験で、QOL改善を報告した11件中6件(55%)が免疫療法薬の試験だった。QOLの改善が見られなかった試験34件中16件(47%)が結果を肯定的な表現で報告していた。...