関節リウマチ、完全菜食で症状改善

関節リウマチ成人患者44例を対象に、食事介入による疼痛および疾患重症度の改善効果を無作為化クロスオーバー試験で検討。参加者を食事介入期間［4週間の完全菜食（ビーガン食）＋3週間の追加の食物制限＋9週間の食物制限解除］と16週間の栄養補助食品（プラセボ）期間に割り付け、4週間のウォッシュアウト期間後に逆の介入期間に割り付けた。 その結果、28関節の疾患活動性スコア（DAS28）は、食事介入期間に4.5点から2.5点に（P＜0.001）、サプリメント期間に3.2点から2.9点に低下した（P＝0.41、差のP＝0.01）。平均腫脹関節数は、食事介入期間に7.0点から3.3点に低下し（P＝0.03）、栄養補助食品期間に4.7点から5点に増加した（P＝0.63、差のP＝0.047）。 試験期間中に治療薬を増量した患者を除外したサブ解析で、食事介入期間のDAS28スコアが1.9点低下したのに対し（P＝0.003）、サプリメント期間では0.4点低下した（P＝0.27）。治療薬の変更がなかった患者に限定したサブ解析では、各群のDAS28スコア低下量はそれぞれ1.5点（P＝0.009）、0.3点（P＝0...