生後6-24カ月の小児560例を対象に、抗菌薬使用とワクチン誘発免疫の関連をコホート研究で検討。342例に抗菌薬処方が確認された。 その結果、抗菌薬使用群のジフテリア・破傷風・無菌性百日咳(DTaP)および肺炎球菌(PCV)の複数の抗原に対するワクチン誘発抗体レベルが抗菌薬非使用群より低く(P<0.05)、生後9カ月および12カ月のワクチン誘発抗体が防御水準を下回る頻度も抗菌薬非使用群より高かった(P<0.05)。 このほか、長期間の抗菌薬治療にワクチン誘発抗体価との負の関連が示された。抗菌薬治療を受けた小児のワクチン追加接種前の抗原に対する抗体価低下率は、DTaPが5.8%、インフルエンザ菌b型(Hib)が6.8%、不活化ポリオ(IPV)が11.3%、PCVが10.4%(いずれもP≦0.05)、追加接種後はそれぞれ18.1%、21.3%、18.9%、12.2%だった(いずれもP<0.05)。...
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