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小児期の虐待とCVD危険因子の関連、人種や性別により差

2022年5月26日  専門誌ピックアップ

CARDIA(Coronary Artery Risk Development in Young Adults)研究の参加者を対象に、小児期の虐待と成人期の4つの心血管疾患(CVD)危険因子(肥満、2型糖尿病、高血圧、高脂血症)との関連を検討。人種および性別で層別化したCox比例ハザードモデルを用いて解析した。 その結果、虐待の経験がない参加者と比べると、時折または頻繁な虐待への曝露があると、白人男性では2型糖尿病発症リスクが上昇し(ハザード比1.81、95%CI 1.06-3.08)、低頻度の虐待への曝露があると白人男性(同1.35、1.09-1.67)および白人女性(同1.26、1.01-1.56)の高脂血症発症リスクが上昇した。 高脂血症の発症リスクは、虐待を受けたが、うまく機能している家族で育った白人女性(同0.66、0.41-1.06)よりも、虐待を受け、機能不全家族(同3.61、1.62-8.05)または家族機能が低下した状態(同2.05、1.25-3.36)で育った白人女性の方が高かった。同じパターンが機能不全家族(同3.62、1.29-10.12)または家族機能が低下し...