入院前に甲状腺刺激ホルモン(TSH)値を測定した64歳以下の入院患者4万3478例(うち甲状腺機能低下症8873例)を対象に、甲状腺機能低下症の有無による入院転帰の差を後ろ向きコホート研究で検討。入院前のTSH値に基づき、臨床的甲状腺機能低下症を4つのサブグループ(低値:0.40mIU/L未満、正常値:0.40-4.50mIU/L、中間値:4.51-10.00mIU/L、高値:10.00mIU/L超)に分類した。 その結果、甲状腺機能低下症がない対照と比較すると、入院前TSH高値の患者は入院期間が1.2日長く(P=0.003)、30日再入院リスクが49%(リスク比1.49、95%CI 1.20-1.85、P<0.001)、90日再入院リスクが43%高かった(同1.43、1.21-1.67、P<0.001)。TSH正常値の患者は院内死亡(同0.46、0.27-0.79、P=0.004)および90日再入院(同0.92、0.85-0.99、P=0.02)のリスクが低かった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。