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心血管リスク急上昇で認知症を予測

2022年5月27日  専門誌ピックアップ

前向きコホート研究(Betula study)に参加した登録時に健康だった地域在住者を対象に、心血管リスクの推移と記憶力低下および認知症発症の関連を検討。フラミンガムリスクスコアで評価した心血管疾患リスク、エピソード記憶力および認知症の有無を20-25年の5年ごとの時点(T)で測定した。 その結果、対象者1244例の60%に心血管リスクの時間の経過に伴う中等度の上昇、18%に急激な上昇、22%ではわずかな変化が見られた。心血管リスクの安定的推移とは対照的に、心血管リスクの急激な上昇でアルツハイマー型認知症(平均リスク比3.3-5.7、95%CIはT2時点で2.6-17.5、T5時点で1.9-6.7)または血管性認知症(同3.3-4.1、95%CIはT2時点で1.1-16.6、T5時点で1.5-7.6)の発症リスク上昇が予測でき、記憶力低下(同1.4-1.2、95%CIはT2時点で1-1.9、T5時点で1-1.5)のリスクが上昇した。...