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IgA腎症、メチルプレドニゾロンで腎有害転帰が半減

2022年5月29日  専門誌ピックアップ

5カ国67施設のIgA腎症患者503例(平均38歳、女性39%、平均eGFR 61.5mL/分/1.73 m2、平均蛋白尿2.46g/日)を対象に、経口メチルプレドニゾロンの有効性と有害作用を二重盲検無作為化試験で評価した(TESTING試験)。 参加者を経口メチルプレドニゾロン(0.6-0.8mg/kg/日、最大48mg/日、その後8mg/日/月により離脱、136例)とプラセボ(126例)に割り付けた。262例を無作為化した後、過度の重篤な感染症が発現したため、以降の参加者では減量し(0.4mg/kg/日、最大32mg/日、4mg/日/月により離脱)、ニューモシスティス肺炎に対する予防的抗菌薬投与を追加した(それぞれ121例、120例)。 その結果、追跡期間平均4.2年の間に、メチルプレドニゾロン群の28.8%、プラセボ群の43.1%に複合主要評価項目(eGFRの40%低下、腎不全、腎臓病による死亡)が発現した(ハザード比0.53、95%CI 0.39-0.72、P<0.001)。プラセボ群と比較した主要評価項目に対する効果は、両用量群に認められた(異質性のP=0.11、ハザード比:...