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後天性赤芽球癆、日本での年発症率は1.06/100万人

2022年5月29日  専門誌ピックアップ

日本血液学会(JSH)血液疾患登録および厚生労働省のウェブサイトで閲覧できる診断群分類(DPC)研究のデータを用いて、後天性赤芽球癆(PRCA)の発症率および人口統計学的特性を全国疫学研究で検討。30年前に実施された日本の疫学研究では、年間発症率が100万人当たり0.3と推定されている。 今回データを更新した2012-19年のPRCA新規診断患者数は1055例で、平均年発症率は100万人当たり1.06(95%CI 0.83-1.28)だった。年齢中央値は73歳で、男女比は1:1.5と女性の方が多く、この女性の優位性は出産年齢層で最も顕著だった。患者の69%が特発性だった。PRCA発症率は同期間の再生不良性貧血発症率の約20%だった。1年間にPRCAにより入院を要した患者の割合は100万人当たり約0.98例だった。...