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フレイル高齢者、運動+栄養指導で運動障害リスク低下

2022年5月30日  British Medical Journal

欧州11カ国16施設で、フレイルとサルコペニアがあり身体機能も低下している70歳以上の男女1519例(女性1088例、平均78.9歳)を対象に、身体活動に基づく多因子介入による運動障害予防効果を評価者盲検無作為化比較試験で検討(SPRINTTプロジェクト)。 参加者を多因子介入群(週2回の施設での低強度の運動+最大週4回の自宅での運動+栄養カウンセリング)と対照群(月1回の健康的な年齢の重ね方に関する教育)に均等に割り付けた。平均追跡期間は24.6カ月だった。 その結果、簡易身体機能評価(SPPB)スコア3-7の参加者では、介入群の46.8%、対照群の52.7%に運動障害が発生した(ハザード比0.78、95%CI 0.67-0.92、P=0.005)。介入群の21.0%、対照群の25.0%では運動障害が持続した(同0.79、0.62-1.01、P=0.06)。 介入群の女性は24カ月時点の握力低下が対照群より小さく(0.9kg、P=0.028)、四肢除脂肪量の減少も対照群より少なかった(24カ月時点0.24kg、P<0.001、36カ月時点0.49kg、P<0.001)。介入群の39....