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血清カロテノイド高値で認知症リスク低下

2022年5月31日  専門誌ピックアップ

米国成人(45-90歳)7283人のデータを用いて、血清中抗酸化ビタミン値およびカロテノイド値とアルツハイマー型認知症およびあらゆるタイプの認知症発症の関連を検討した。 その結果、26年(平均16-17年)の追跡で、血清中ルテイン+ゼアキサンチン値が高いとあらゆるタイプの認知症のリスクが低く(65歳以上)、この関連は生活習慣で調整したモデルでも認められたが[1標準偏差(SD)上昇当たりのハザード比0.93、95%CI 0.87-0.99、P=0.037]、社会経済的地位で調整したモデル(同0.92、0.86-0.93、P=0.013)より弱かった。 年齢および性別で調整したモデルでは、血清中β-クリプトキサンチン値とあらゆるタイプの認知症に逆相関が検出され(同:45歳以上0.86、95%CI 0.80-0.93、P<0.001、65歳以上0.86、0.80-0.93、P=0.001)、社会経済的地位で調整したモデルでも強い相関が見られた(同:45歳以上0.89、0.82-0.96、P=0.006、65歳以上0.88、0.81-0.96、P=0.007)。...