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高リスク大腿骨転子部骨折、TXAで合併症増加せず

2022年5月31日  The Journal of Bone & Joint Surgery

2015-19年に外科的治療を受けた高リスクの大腿骨転子間骨折患者(全集316例)を対象に、トラネキサム酸(TXA)投与が血栓塞栓性合併症および死亡リスクに及ぼす影響を検討。高リスクと低リスクの患者、TXAで治療した患者とTXAを使用しなかった患者を比較した。 その結果、いずれのグループでもTXA投与による死亡または合併症のリスク増加は見られず、マッチさせた高リスク患者で、術後90日以内の死亡(オッズ比0.97、95%CI 0.90-1.05)、深部静脈閉塞症(同0.97、0.93-1.00)、肺塞栓症(同1.00、0.95-1.05)、心筋梗塞(同1.04、0.98-1.10)および脳卒中(同1.00、0.95-1.05)のリスクに差は認められなかった。...