米のHPVワクチン接種導入、未接種者にも便益

性経験がある米国人男女（14-24歳）を対象に、ヒトパピローマウイルス（HPV）ワクチン接種導入後の影響を評価（米国では2006年に女性、2011年に男性の接種を導入）。2003-06年（ワクチン導入前期間）、2007-10年、2011-14年、2015-18年（ワクチン導入期間）に実施した米国国民健康栄養調査（NHANES）のデータを用いて、女性では4価HPVワクチン（4vHPV）型感染に対するワクチン接種の影響と有効性、男性ではワクチンの有効性を推定した。 その結果、女性では、2015-18年の4vHPV型有病率に対する効果は、全体が85％、ワクチンを接種した女性が90％、ワクチンを接種していない女性が74％低下した。非4vHPV型の有病率の有意な低下は認められなかった。ワクチンの有効性は、女性ではワクチン導入期間中が60-84％、男性では2013-16年が51％だった。...