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SGLT2阻害薬による糖尿病治療で心不全による入院減

2022年6月2日  Annals of Internal Medicine

2型糖尿病の第1選択薬としてナトリウム・グルコース共役輸送担体2阻害薬(SGLT-2i)またはメトホルミンによる治療を開始した成人患者の心血管転帰を住民対象コホート研究で検討。 米国の民間保険会社およびメディケアの各診療報酬請求データベースで1対2の傾向スコアマッチングを実施し、SGLT2i(カナグリフロジン、エンパグリフロジン、ダパグリフロジン)またはメトホルミンによる治療を開始した患者を対象とした(それぞれ8613例、1万7226例)。主要評価項目は、心筋梗塞(MI)による入院、虚血性脳卒中または出血性卒中による入院または全死因死亡の複合(MI/脳卒中/死亡)、心不全による入院(HHF)または全死因死亡(HHF/死亡)の複合とした。 その結果、平均追跡調査期間12カ月で、SGLT-2i群のMI/脳卒中/死亡のリスクがメトホルミン群と同程度で(ハザード比0.96、95%CI 0.77-1.19)、心不全による入院または死亡のリスクはメトホルミン群より低かった(同0.80、0.66-0.97)。 SGLT-2i群の方が、HHFリスクが低く(同0.78、0.63-0.97)、MIリスクも...