1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 手術時のトラネキサム酸投与で出血リスク低下

手術時のトラネキサム酸投与で出血リスク低下

2022年6月2日  New England Journal of Medicine

心臓手術以外の手術を受ける患者9535例を対象に、トラネキサム酸の出血抑制効果を検討(POISE-3試験)。患者を無作為化によりトラネキサム酸群とプラセボ群に割り付け、手術開始時と終了時に投与した。有効性の主要評価項目は、30日時点の生命を脅かす出血、大出血または重要臓器への出血(複合出血転帰)とした。 その結果、トラネキサム酸群の9.1%とプラセボ群の11.7%に主要評価項目の事象が発生した(ハザード比0.76、95%CI 0.67-0.87、優越性の両側のP<0.001)。トラネキサム酸群の14.2%とプラセボ群の13.9%に安全性評価項目(30日時点の術後心筋損傷、非出血性脳卒中、末梢動脈血栓症、症候性近位静脈血栓塞栓症複合心血管転帰の事象)が発生した(ハザード比1.02、95%CI 0.92-1.14、片側97.5%CIの上限1.14、非劣性の片側P=0.04)。...