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コロナ感染による自然免疫はワクチンによる獲得免疫より持続

2022年6月2日  New England Journal of Medicine

イスラエルで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染歴がある患者および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン(BNT162b2、ファイザー社)接種者のデータを用いて、SARS-CoV-2再感染に対する自然免疫とハイブリッド免疫の経時的な変化を評価。ポアソン回帰モデルで交絡因子を調整し、最後の免疫獲得事象以降の時間の関数として感染率を比較した。 その結果、10万リスク人日当たりのSARS-CoV-2感染症例数(調整比率)は、ワクチン接種後または前回の感染後、時間の経過に伴い増加した。ワクチン接種歴がなくSARS-CoV-2感染から回復した患者では、この調整比率は4-6カ月前の感染の10.5例から1年以上前の感染の30.2例に増加した。感染後にワクチンを1回接種した患者では、接種後2カ月以内の調整比率は3.7例だったが、接種後6カ月以上経過後は11.6例と高くなった。感染歴がないワクチン2回接種者では、接種後2カ月以内の調整比率は21.1例で、接種後6カ月以上で88.9例に大幅に増加した。...