病院到着前のtenecteplase、アルテプラーゼより早期再灌流率高い
2022年6月4日
The Lancet Neurology
発症後4.5時間以内の虚血性脳卒中患者104例(年齢中央値73歳、NIHSSスコア中央値8)を対象に、移動式脳卒中ユニット(MSU)で用いる血栓溶解薬tenecteplaseの効果を第II相無作為化試験でアルテプラーゼと比較した(TASTE-A試験)。 intention-to-treat解析の結果、病院到着時に灌流CT画像で確認した病変部体積中央値はtenecteplase群の方がアルテプラーゼ群より有意に小さかった(12mL vs. 35mL、調整後発生率比0.55、95%CI 0.37-0.81、P=0.0030)。90日時点の修正ランキン尺度(mRS)スコア5または6点の達成率はtenecteplase群が15%、アルテプラーゼ群が20%(調整後オッズ比0.70、0.23-2.16、P=0.54)、全死因死亡率は9%、10%だった(同1.12、0.26-4.90、P=0.88)。36時間以内に症候性脳内出血が見られた患者は両群ともいなかった。90日時点までに重篤な有害事象13件が認められた(tenecteplase群5%、アルテプラーゼ群8%)。...
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