妊娠中コロナ感染で母体の有害転帰と早産リスク上昇
2022年6月5日
Journal of the American Medical Association
カナダの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染妊婦の監視プログラムCANCOVID-Pregのデータを用いて、妊婦のSARS-CoV-2感染による母体および周産期転帰への影響を評価。検査でSARS-CoV-2陽性が確定した妊婦6012例(中央値31歳)を対象とし、年齢をマッチさせたSARS-CoV-2感染女性およびSARS-CoV-2に感染していない妊婦の2群と比較した。 その結果、妊娠28-37週で感染が診断された妊婦(35.7%)が最も多く、非白人に偏りが認められた。カナダ一般人口の20-49歳の全女性のSARS-CoV-2症例との比較で、妊婦はSARS-CoV-2による入院リスクが有意に高く(7.75% vs. 2.93%、相対リスク2.65、95%CI 2.41-2.88)、集中治療室または救急治療室入室のリスクが高かった(2.01% vs. 0.37%、同5.46、4.50-6.53)。年齢、高血圧の既往、診断時の妊娠持続期間に母体転帰の悪化リスクとの関連が見られた。SARS-CoV-2感染妊婦は、同時期のSARS-CoV-2非感染妊婦よりも早産リスクが有意に高く(1...
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