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下肢骨折、周術期高酸素補給でSSIリスク低下

2022年6月5日  The Journal of Bone & Joint Surgery

米国の外傷センター29施設で手術を受けた感染リスクの高い脛骨プラトー骨折、脛骨ピロン骨折または踵骨骨折患者計1136例(18-80歳)を対象に、周術期の吸入気酸素濃度(FiO2)80%の酸素補給による手術部位感染症(SSI)抑制効果を無作為化比較試験で検討した。 修正intention-to-treat解析の結果、主要評価項目に定めた術後182日時点のSSI(深部SSIまたは表層SSIの複合)発生率は、FiO2の80%群が7.0%、対照のFiO2の30%群が10.7%だった(相対リスク0.65、95%CI 0.45-0.96、リスク差-3.8%、-7.2%--0.4%、P=0.03)。90日時点(同0.59、0.37-0.93)および365日時点(同0.62、0.44-0.87)でもほぼ同じ結果が認められた。2次解析で、FiO280%酸素補給の効果は表層SSIの減少によるものであることが示された。...