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オルソレンズ長期装用で角膜浮腫発生の可能性

2022年6月6日  専門誌ピックアップ

2013-18年にオルソケラトロジー(OK)コンタクトレンズ装用の若年近視患者(OKレンズ処方時の平均年齢12.03±3.80歳、平均装用期間666日、ベースラインの等価球面屈折度数-3.03±1.56D)の右眼28眼を対象に、角膜の体積、デンシトメトリーおよびパキメトリー測定値の変化を医療記録の後ろ向きレビューで検討した。 その結果、OKレンズ装用後に角膜体積の有意な増加が見られた(P=0.001)。このほか、デンシトメトリー測定値が増加したが、統計的有意な変化ではなかった(P=0.113)。全受診時の角膜中心部のパキメトリー測定値に有意な変化は見られなかったが(P>0.05)、中周辺部では有意な増加が見られた。ベースラインの屈折度数と角膜体積、デンシトメトリーおよびパキメトリー測定値の変化に相関は認められなかった。著者らは、この結果から、OKレンズ長期装用による角膜浮腫が示唆されると結論を示している。...