UHC目標達成には世界で医師640万人が不足

世界の保健医療分野での人材充足度がユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）の目標達成に及ぼす影響をGlobal Burden of Diseases Study（GBD）2019のために実施した系統的な解析で検討。1990-2019年の保健医療人材の密度を推定し、UHC有効カバレッジ指数と4つの保健医療人材（医師、看護師・助産師、歯科関連職、薬剤関連職）の密度との関係をモデル化した。 2019年の世界の保健医療従事者数は1億400万人と推定され、そのうち1280万人が医師、2980万人が看護師・助産師、460万人が歯科関連職、520万人が薬剤関連職だった。人口1万人当たりの医師数は16.7人、看護師・助産師数は38.6人だった。保健医療人材の密度が最も低い地域は、サハラ以南のアフリカ、南アジア、北アフリカ・中東だった。 UHC有効カバレッジ指数の目標80/100を達成するためには、132の国と地域で医師640万人、154の国と地域で看護師・助産師3060万人、131の国と地域で歯科関連職330万人、135の国と地域で薬剤関連職290万人が不足していた。...