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アルツハイマー病の3割が修正可能な危険因子に起因

2022年6月7日  JAMA Neurology

米国の2018年行動危険因子サーベイランス調査に回答した成人37万8615人を対象とした横断研究で、修正可能なアルツハイマー病および関連認知症(ADRD)の危険因子および性別、人種/民族による差を検討した。 その結果、ADRDの36.9%に8つの危険因子(運動不足、現喫煙、うつ病、低学歴、糖尿病、中年期の肥満、中年期の高血圧、難聴)との関連が認められ、特に中年期の肥満(17.7%)、運動不足(11.8%)、低学歴(11.7%)との関連が強かった。複合人口寄与リスクは、女性(30.1%)より男性(35.9%)の方が高く、人種や民族により差があった(アメリカ先住民・アラスカ先住民39%、アジア人16%、黒人40%、ヒスパニック34%、白人29%)。アメリカ先住民・アラスカ先住民、黒人および白人では中年期の肥満、ヒスパニックでは低学歴、アジア人では運動不足が性別を問わず最も顕著な危険因子だった。...