高齢者の人工関節置換、多遺伝子リスクスコアで予測できるか

ASPREE試験に参加した70歳以上の欧州系高齢者1万2093例を対象に、ゲノムワイド関連解析で特定した遺伝子変異に基づく膝関節および股関節の変形性関節症（OA）多遺伝子リスクスコア（PRS）による人工関節置換リスク予測能を検証。1422例（11.8％）が膝関節、1297例（10.7％）が股関節の置換術を受けた。 年齢、性別、BMI、社会経済的地位で調整したロジスティック回帰解析の結果、PRSに膝関節（1SD当たりオッズ比1.13、95％CI 1.07-1.20）および股関節（同1.23、1.16-1.30）の置換リスクとの関連が認められた。PRSが高いと膝関節（オッズ比1.44、95％CI 1.20-1.73）および股関節（同1.88、1.56-2.26）の置換リスクが高かった。PRSと股関節置換リスクの関連は、男性より女性の方が強かった。...