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同側の複雑頸動脈プラークで脳卒中再発リスク上昇

2022年6月8日  Journal of the American College of Cardiology

虚血性脳卒中患者196例を対象に、前方循環系脳卒中病変と同側の複雑性頸動脈プラーク(icCAP)による脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)の再発リスクを多施設共同試験で検討(CAPIAS試験)。104例に潜因性脳卒中と非狭窄性CAPがあった。追跡期間中央値は30カ月だった。 その結果、21例に虚血性脳卒中またはTIAの再発が発生した。100人年当たりの再発事象発生率は、全体ではicCAPあり群が9.50、なし群が3.61(log-rank検定によりP=0.025)、潜因性脳卒中患者群ではそれぞれ10.92、1.82となり(P=0.003)、いずれもicCAPがあるの方が有意に高かった。線維性被膜の破裂(ハザード比4.91、1.31-18.45、P=0.018)およびプラーク内出血(同4.37、1.20-15.97、P=0.026)があると潜因性脳卒中患者の再発事象リスクの有意な上昇が見られた。...