高感度トロポニン単回測定6ng/L未満でAMI除外できる

22施設の救急外来で高感度心筋トロポニンT（hs-cTnT）を1回以上測定した患者8万5610例（CV Data Mart Biomarkerコホート）を対象に、hs-cTnTの単回測定結果6ng/L未満（定量限界）で急性心筋障害や急性心筋梗塞（AMI）のリスクが低いと判定できるかコホート研究で検討。判定コホートで、心電図で虚血の所見がなくhs-cTnTが6ng/L未満で30日以内の心筋梗塞または死亡を除外できるか検証した。 その結果、hs-cTnTが6ng/L未満かつ連続測定データのあるCV Data Mart Biomarkerコホートの1万1962例のうち、わずか1.2％に急性心筋障害が発生した（陰性適中率98.8％、感度99.6％）。心電図で虚血の所見がない判定コホート1849例のうち、hs-cTnTが6ng/L未満の低リスク患者610例の陰性適中率と感度はともに100％で、30日以内の心筋梗塞または死亡の発生率は0.2％だった。...