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甲状腺眼症、斜視の4年累積発症率10%

2022年6月9日  JAMA Ophthalmology

2000-18年にデンマーク全国レジストリに登録された甲状腺眼症(TED)診断歴のない各年平均430万人を対象に、甲状腺眼症とそれに起因する斜視および手術介入の発生率をコホート研究で検討。総観察期間は8.22×107人年(女性4.18×107人年、男性4.04×107人年)だった。 その結果、19年間で甲状腺眼症診断が4106件特定され、10万人年当たりの平均年発症率は全体が5.0、女性が8.0、男性が1.9だった(男女比1:4)。年齢標準化発症率もほぼ同じだった。発症時の平均年齢は51.3歳だった。診断時の甲状腺機能は14.9%が正常、11.6%が低下、73.5%が亢進の状態だった。甲状腺眼症患者の斜視の4年累積発症率は10%で、手術介入の4年累積発生率は斜視手術が8%、眼窩減圧術が5%だった。4年時点の斜視手術施行率は男性の方が女性より高かった(13.3% vs. 7.2%、絶対差6.1%、95%CI 3.42-8.14、P<0.001)。...