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多発性肝内胆管がんの肝動注化学療法、手術とOS同等

2022年6月9日  JAMA Surgery

多発性肝内胆管がん(iCCA)に対する肝動脈注入ポンプ(HAIP)を用いたfloxuridine化学療法と切除術の総生存(OS)期間をコホート研究で比較。単施設でHAIP化学療法を実施した141例(年齢中央値62歳、女性56.0%)、12施設で根治的切除術を施行した患者178例(同60歳、男性51.1%)の計319例を解析対象とした。 HAIP群は切除術群よりbilobar diseaseの割合が高く(88.0% vs. 34.3%)、腫瘍サイズ中央値が大きく(8.4cm vs. 7.0cm)、病変数が4個以上の割合が高かった(66.7% vs. 24.2%)。 HAIP群の30日後の死亡率が0.8%だったのに対し、切除術群では6.2%(P=0.01)だった。OS期間中央値は20.3カ月、18.9カ月だった(P=0.32)。 病変数2-3個の患者の5年OS率がHAIP群は23.7%、切除術群は25.7%、4個以上の患者では5.0%、6.8%だった。切除術群に対するHAIP群の調整後ハザード比は0.75(95%CI 0.55-1.03、P=0.07)だった。...