高齢者のパワートレーニング、従来の筋トレより身体機能やや改善

地域居住の健常高齢者を対象に、ウエイトを素早く持ち上げ、ゆっくりと下ろすパワートレーニング（PT）と従来の筋力トレーニングによる身体機能改善効果を無作為化臨床試験20件（被験者計566例、平均年齢70.1歳、女性65％）の系統的レビューおよびメタ解析で比較した。 その結果、従来の筋力トレーニングとの比較で、PTにより身体機能（標準平均差0.30、試験13件、被験者383例、エビデンスの確実性「低」）および自己報告による身体機能（同0.38、3件、85人、「低」）が改善した。バイアスリスクと身体機能の不正確性および自己報告による身体機能の不正確性により、エビデンスのグレードが2段階下げられた。...