コンピュータビジョン症候群(CVS、デジタル眼精疲労)に対する治療の有効性および安全性を無作為化比較試験45件(被験者計4497例)の系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、単焦点レンズとの比較で、多焦点レンズに眼精疲労スコアの改善が見られなかった(試験3件、標準平均差0.11、95%CI -0.14-0.37、P=0.38)。ブルーライトカット眼鏡で眼精疲労症状が緩和しなかった(3件、エビデンスの確実性「低」)。プラセボとの比較で、4-12週間の経口ベリー抽出物補給で眼精疲労(7件、標準平均差-0.27、-0.70-0.16、P=0.22)およびドライアイ症状(4件、同-0.10、-0.54-0.33、P=0.65)が改善せず、臨界フリッカー融合頻度(CFF)や調節幅への効果も見られなかった。プラセボとの比較で、45日-3カ月間のオメガ3脂肪酸補給でドライアイ症状を改善した(2件、平均差-3.36ユニット、-3.63--3.10、P<0.00001)。カルチノイド補給でCFFが改善したが(2件、同1.55Hz、0.42-2.67、P=0.007)、その臨床的意義は明らかに...
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