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心筋症・不整脈関連遺伝子の変異でAFの死亡リスク上昇

2022年6月11日  専門誌ピックアップ

66歳未満で診断された早期発症心房細動(AF)患者1293例(年齢中央値56.0歳、男性72%)を対象に、心筋症および不整脈の関連遺伝子のまれな変異と死亡リスクの関連を前向きコホート研究で検討。全ゲノム配列決定で131例(10%)にこの変異があることが分かり、追跡期間中央値9.9年で219例(17%)が死亡した。 単変量解析の結果、疾患関連変異があると死亡リスクの上昇が見られ(ハザード比1.5、95%CI 1.0-2.1、P=0.05)、診断時年齢、性別、左室駆出率などで調整した多変量モデルでもこの関連は有意だった。診断時の年齢が若年の患者では、疾患関連変異があるグループはないグループより死亡リスクが有意に高かった(相互作用のP=0.008)。BMI高値(IQR当たりのハザード比1.4、1.2-1.6、P<0.001)および左室駆出率低値(同0.8、0.7-0.8、P<0.001)で死亡リスクの上昇が見られた。...