重症呼吸器感染症で精神神経疾患リスク上昇
2022年6月12日
JAMA Psychiatry
英国成人838万人を対象としたコホート研究で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)またはそれ以外の重症急性呼吸器感染症(SARI)による入院患者の退院後の精神神経疾患発症リスクを比較した。 その結果、SARI生存退院患者およびCOVID-19生存退院患者は、それ以外の一般集団より精神神経疾患リスクが高く、不安のハザード比はSARI生存例1.86(95%CI 1.56-2.21)とCOVID-19生存例2.36(同2.03-2.74)、認知症では2.55(同2.17-3.00)と2.63(同2.21-3.14)だった。精神神経疾患薬の新規処方でもほぼ同じ結果が観察された。COVID-19生存例とSARI生存例の直接比較すると、COVID-19生存例の報が抗精神病薬処方(同0.80、0.69-0.92)のリスクが低いことを除いて有意差は見られなかった。...
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