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糖尿病薬使用と白内障リスクに関連見られず

2022年6月12日  JAMA Ophthalmology

ロッテルダム研究の参加者1万1260人(平均年齢65.1歳、女性58.7%)を対象に、糖尿病薬使用による開放隅角緑内障(OAG)、加齢黄斑変性(AMD)、白内障のリスクをコホート研究で検討した。 その結果、治療歴がない2型糖尿病でOAG(オッズ比1.50、95%CI 1.06-2.13、P=0.02)、AMD(同1.35、1.11-1.64、P=0.003)、白内障(同1.63、1.39-1.92、P<0.001)のリスクが上昇した。メトホルミン使用でOAGリスクが低下し(同0.18、0.08-0.41、P<0.001)、インスリンおよびスルホニル尿素薬の使用でAMDリスクが低下した(統合オッズ比0.32、0.18-0.55、P<0.001)。2型糖尿病がない患者との比較で、OAGの累積生涯リスクはメトホルミン使用者の方が低く(1.5% vs. 7.2%)、AMDの生涯リスクはインスリンおよびスルホニル尿素薬使用者の方が低かった(17.0% vs. 33.1%)。...