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カテーテル手技、DRAとTRAの橈骨動脈閉塞率同等

2022年6月12日  専門誌ピックアップ

6-Fスレンダーシースによる経皮的冠動脈形成術または冠動脈造影の適応患者1307例を対象に、橈骨動脈閉塞(RAO)を抑制する標準治療を実施したうえでの遠位橈骨動脈アクセス(DRA)のRAO抑制効果を国際多施設共同無作為化試験で検討(DISCO RADIAL試験)。従来の橈骨動脈アクセス(TRA)と比較した。主要評価項目は血管超音波検査で評価した退院時の前腕部RAOの発生率とした。。 その結果、TRA群とDRA群の前腕部RAO発生率に差はなかった(0.91% vs. 0.31%、P=0.29)。TRA群の94.4%で開存止血が達成された。DRA群はクロスオーバー率が高く(3.5% vs. 7.4%、P=0.002)、止血時間中央値が短く(180分 vs. 153分、P<0.001)、橈骨動脈攣縮の発生率が高かった(2.7% vs. 5.4%、P=0.015)。出血事象と血管合併症の発生率に群間差は見られなかった。...