85歳以上の皮膚がん、モース手術選択の理由

米国民間診療所および学術センターのデータを用い、悪性黒色腫ではない皮膚がんでモース手術の適応となった85歳以上の患者の治療法選択理由を多施設共同前向きコホート研究で調査。22施設で治療を受けた1181例のうち1078例（91.3％）がモース手術を受け、103例（8.7％）が代替治療を受けていた。 その結果、モース手術を受けた患者は、顔面に腫瘍がある傾向にあり（68.5％ vs. 25.2％、P＜0.001）、高い機能状態にある可能性が4倍近く高かった（57.0％ vs. 15.5％、P＜0.001）。外科医が挙げたモース手術を選択した理由で多かったものは、「治癒率の高い治療を患者が希望したから」（66.0％）、年齢にしては患者の機能状態が良好だったから」（57.0％）、「組織学に基づく判定で腫瘍が高リスクだったから」（40.2％）だった。...