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妊婦のSSRI/SNRI使用で児のてんかんリスク上昇せず

2022年6月14日  専門誌ピックアップ

スウェーデンのレジストリに登録された120万人を超える小児を対象に、母親の妊娠中の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)および選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)の使用と新生児けいれんおよびてんかんリスクの関連を検討した。 その結果、妊娠中のSSRIまたはSNRI使用を報告した女性の児は、使用を報告しなかった女性の児より新生児けいれん(リスク比1.41、95%CI 1.03-1.94)およびてんかん(ハザード比1.21、95%CI 1.03-1.43)のリスクが高かった。SSRIおよびSNRI使用に対する母親の適応症(うつ病、不安)で調整後、この相関の推定は減弱したが(リスク比1.30、95%CI 0.94-1.79、ハザード比1.13、95%CI 0.95-1.33)、親のてんかん既往歴による追加調整では変化が見られなかった。測定した親および妊娠特異的因子で調整後、相関は大きく減弱した(リスク比1.10、95%CI 0.79-1.53、ハザード比0.96、95%CI 0.81-1.14)。...