KRAS G12C変異陽性NSCLCにadagrasibが有望
2022年6月15日
New England Journal of Medicine
KRASG12C変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、KRASG12C阻害剤adagrasibの有効性および安全性を第II相コホート試験で検討した(KRYSTAL-1試験)。プラチナ製剤を用いた化学療法と抗PD-1療法または抗PD-L1療法による治療歴があるKRASG12C変異NSCLC患者116例を評価した(追跡期間中央値12.9カ月)。 その結果、試験開始前に測定可能病変があった112例のうち48例(42.9%)に客観的奏効が認められた。奏効期間中央値は8.5カ月、無増悪生存期間中央値は6.5カ月だった。2022年1月15日時点(追跡期間中央値15.6カ月)の総生存期間中央値は12.6カ月だった。患者の97.4%に治療に起因する有害事象が発生し、52.6%がグレード1ないし2、44.8%がグレード3以上(うち2件がグレード5)、そのうち6.9%が投与中止に至った。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。