大腸ESDの中断、分割切除、穿孔の危険因子を特定

Hiroshima GI Endoscopy Research Groupの11施設で内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を施行した患者2423例（大腸腫瘍2592病変）を対象に、標準化した大腸ESDの不完全切除および穿孔の危険因子を検討。中断、分割切除、穿孔の発生率はそれぞれ0.7％、2.9％、3.0％だった。 多変量解析の結果、中断の危険因子として術中穿孔、粘膜下層深部浸潤（1000μm超）、スコープ操作性不良および粘膜下層の高度線維化を特定した。このほか、分割切除の危険因子としてスコープ操作性不良、粘膜下層の高度線維化および手術時間（85分以上）、さらに術中穿孔の危険因子として粘膜下層の高度線維化、スコープ操作性不良、手術時間（85分以上）および腫瘍サイズ（40mm以上）を特定した。...