網膜液ありnAMD、ブロルシズマブが2年転帰優れる

滲出型加齢黄斑変性（nAMD）に対するブロルシズマブとアフリベルセプトの効果を比較したHAWK試験およびHARRIER試験の事後解析で、治療初期に網膜液が認められたnAMD患者の96週時点の転帰を比較。12週時点までに網膜下液または網膜内液が確認されたブロルシズマブ群730例中82例（11.2％）、アフリベルセプト群729例中140例（19.2％）を解析対象とした。 その結果、ETDRS視力表で測定した最高矯正視力（BCVA）15文字以上改善の達成率は、ブロルシズマブ群が34.1％、アフリベルセプト群が20.7％だった。アフリベルセプト群との比較でブロルシズマブ群のBCVAの数値的改善が達成され（＋6.4文字 vs. ＋3.7文字）、中心サブフィールド厚低下度も有意に高かった（－202μm vs. －145μm、P＝0.0206）。安全性審査委員会の評価でブロルシズマブ群の2例に網膜血管炎が認められ、網膜血管閉塞は両群ともに特定されなかった。...