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ViV-TAVRの血行動態、バルーン拡張型弁 vs. 自己拡張型弁

2022年6月16日  Journal of the American College of Cardiology

Valve-in-valve(ViV)法による経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)を施行した23mm以下の小径生体弁不全患者98例を対象に、バルーン拡張型弁SAPIEN(BEV)と自己拡張型弁Evolut(SEV)の血行動態データを比較した(LYTEN試験)。 その結果、30日時点の臨床転帰に差はなく、死亡や脳卒中事象は発生しなかった。経弁圧較差の平均値はSEV群15±8mmHg、BEV群23±8mmHg、最大値は28±16mmHg、40±13mmHgといずれもSEV群の方が低く(いずれもP<0.001)、重度の人工弁-患者不適合の発生率もSEV群の方が低い傾向にあった(44% vs. 64%、P=0.07)。中等ないし重度の大動脈弁逆流は発生しなかった。連続患者55例に術中の侵襲的評価を実施した結果、経弁圧較差の平均値およびピーク値に群間差は見られなかった(P=0.41、0.70)。...