近視性黄斑変性症、豹紋状眼底が主要な予測因子

マレー人およびインド人の近視成人患者計828例1579眼を対象に、近視性黄斑変性症（MMD）の発症および進行の予測因子を縦断研究で検討した（Singapore Malay Eye Study、Singapore Indian Eye Study）。 その結果、登録時にMMDがなかった1504眼の12年累積MMD発症率は10.3％だった。年齢、等価球面度数（SE）低値、眼軸長伸長などのMMD発症予測因子（いずれもP＜0.001）の中でも豹紋状眼底が主要な予測因子だった（リスク比2.50、P＜0.001）。MMD発症予測の受信者動作特性曲線下面積（AUC）は豹紋状眼底で0.78、豹紋状眼底に年齢、人種、性別およびSE併用を加えると0.86（95％CI 0.84-0.88）へと有意に増加した（P＜0.001）。高齢（P＝0.02）、SE低値（P＜0.001）、眼軸長伸長（P＜0.001）がMMD進行の予測因子だった。...