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結腸がんの術後化学療法、血中DNAで回避判断

2022年6月18日  New England Journal of Medicine

II期結腸がん患者455例を対象に、血中循環腫瘍DNA(ctDNA)に基づき再発リスクに影響を及ぼすことなく術後化学療法を回避できるかを評価した。患者を無作為化によりctDNAに基づく管理(302例、術後4週または7週時点でctDNA陽性なら化学療法実施)と標準的管理(153例、臨床病理学的特徴により治療を決定)に割り付けた。主要有効性評価項目は、2年後の無再発生存率とした。 追跡期間中央値は37カ月だった。ctDNA管理群は標準的管理群よりも術後化学療法を実施した患者の割合が低かった(15% vs. 28%、相対リスク1.82、95%CI 1.25-2.65)。2年無再発生存率の評価では、ctDNA管理群の標準的管理群に対する非劣性が示された(93.5% vs. 92.4%、絶対差1.1%ポイント、95%CI -4.1-6.2、非劣性マージン-8.5%ポイント)。...