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多発性骨髄腫、3剤併用後ASCTでPFS改善

2022年6月18日  New England Journal of Medicine

新たに多発性骨髄腫の診断を受けた18-65歳の患者を対象に、3剤併用療法(レナリドミド、ボルテゾミブ、デキサメタゾン:RVD)への自家造血幹細胞移植(ASCT)追加の効果を第III相試験で検討(DETERMINATION試験)。RVDを1サイクル投与した患者を無作為化により追加RVD実施(RVD単独群357例)と高用量メルファラン+ASCTの後に追加RVD実施(移植群365例)に割り付けた。両群に進行または許容できない副作用が発現するまでレナリドミド維持療法を実施した。 その結果、中央値76.0カ月の追跡で、病勢進行または死亡のリスクは移植群よりRVD単独群の方が53%高く(ハザード比1.53、95%CI 1.23-1.91、P<0.001)、無増悪生存期間(PFS)中央値は46.2カ月、67.5カ月だった。RVD単独群の95.0%および移植群の97.5%が部分奏効以上(P=0.55)、42.0%および46.8%が完全奏効以上を得た(P=0.99)。RVD単独群の78.2%、移植群の94.2%にグレード3以上の治療関連有害事象が発現した。5年生存率はRVD単独群が79.2%、移植群が8...