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5α還元酵素阻害薬による前立腺がん死亡リスクの上昇見られず(2022/6/21訂正)

2022年6月18日  JAMA Oncology

前立腺肥大症に用いる5α還元酵素阻害薬(5-ARI、フィナステリドまたはデュタステリド)の使用と前立腺がん(PCa)死亡との相関を住民対象コホート研究で検討。初回前立腺特異抗原(PSA)検査時にPCa診断歴がなかった男性34万9152例を対象に、初回PSA検査後5-ARIを2回以上処方した男性を5-ARI使用者(2万6190例)とした。追跡期間中央値は8.2年だった(非曝露群225万7619人年および曝露群12万4008人年)。 その結果、追跡期間中に3万5767例(8.3%)が死亡し、このうち852例がPCaに起因するものだった。調整後の多変量生存解析では、5-ARI曝露群では曝露期間が長いほどPCa死亡リスクが低下することが示された(調整ハザード比:0.1-2.0年で0.89、95%CI 0.64-1.25、8年超で0.44、0.27-0.74)。5-ARI曝露群は非曝露群より1年当たりのPSA検査回数(中央値0.63回 vs. 0.33回)および生検回数(0.22回 vs. 0.12回)が多かった。...