心筋症の妊娠女性、母体の有害転帰リスクが高い

妊娠女性の心筋症が母体転帰に及ぼす影響を系統的レビューとメタ解析で検討。PubMed、Ovid EMBASEなどから抽出した観察コホート研究、症例対照研究および症例コホート研究計14件（妊娠5753万9306件）を対象とした。 その結果、心筋症の女性は、心疾患のない女性（オッズ比2.96、95％CI 2.47-3.55、I2＝95％、P≦0.00001）および心筋症以外の心疾患のある女性（同1.90、1.62-2.22、I2＝91％、P＜0.00001）より帝王切開による出産の可能性が高かった。心筋症があると、心疾患がない女性（同206.64、192.09-222.28、I2＝73％、P＜0.0001）および心筋症以外の心疾患がある女性（同7.09、6.08-8.27、I2＝88％、P＜0.00001）より妊娠中の母体の重度有害心血管事象のリスクが高かった。心筋症の女性の院内死亡率は、心疾患のない女性（同126.67、43.01-373-07、I2＝87％、P＜0.00001）および心筋症以外の心疾患がある女性（同4.30、3.42-5.40、I2＝0％、P＜0.00001）より有意に...