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網膜層の厚さで高齢者の認知機能低下が予測できる?

2022年6月19日  JAMA Ophthalmology

無作為に抽出した60歳以上の韓国人430人(平均年齢76.3歳、女性48.6%)を対象に、網膜層の厚さと認知機能障害の相関を検討。黄斑領域の6つの網膜層、乳頭周囲網膜神経線維層および中心窩下脈絡膜の厚さを計測した。 その結果、黄斑部の網膜神経線維層(RNFL)厚にConsortium to Establish a Registry for Alzheimer’s Disease(CERAD)スコア(β=0.077、95%CI 0.054-0.100、P=0.04)およびミニメンタルステート検査(MMSE)スコア(同0.082、0.063-0.101、P=0.03)との相関が認められた。総RNFL厚が最低四分位(231μm未満)で追跡期間中のCERADおよびMMSEスコア低下度が大きくなった(P=0.003、0.01)。総RNFL厚の最低四分位カットオフ値未満の参加者は最低四分位カットオフ値以上の参加者より認知スコア低下度および認知障害とアルツハイマー病の有病率の増加が大きかった。...