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HER2低発現乳がん、T-DXdでOSとPFSが劇的に改善

2022年6月19日  New England Journal of Medicine

化学療法歴があるHER2低発現の転移乳がん患者を対象に、トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)の有効性を第III相試験で検討。主要評価項目は、ホルモン受容体(HR)陽性コホートの無増悪生存期間(PFS)とした。 無作為化した557例のうち88.7%がHR陽性、11.3%がHR陰性だった。HR陽性コホートのPFS中央値はT-DXd群が10.1カ月、医師選択の化学療法群が5.4カ月(病勢進行または死亡のハザード比0.51、P<0.001)、OS中央値はそれぞれ23.9カ月と17.5カ月だった(死亡のハザード比0.64、P=0.003)。全体のPFS中央値はT-DXd群が9.9カ月、化学療法群が5.1カ月(病勢進行または死亡のハザード比0.50、P<0.001)、OS中央値はそれぞれ23.4カ月と16.8カ月だった(死亡のハザード比0.64、P=0.001)。T-DXd群の52.6%、化学療法群の67.4%にグレード3以上の有害事象が発現した。...